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うつわのかけら

神に近い世界観

というのがあるとしたらこんな感じなのかもしれない。
と思ってしまいました。

インスタレーションの構成は圧巻です。
体感できてよかったです。
 
「エレメント」
構造デザイナーセシル・バルモンドの世界
(オペラシティーアートギャラリー)

構造設計。構造を計算して建築家と建物を丈夫にする専門技術
だと思ってました。いや、そうはそうなんですが、
そうじゃないんです。
芸術家なのか哲学者なのか思想家なのか。

こういうことをしている人っていう予備知識
がまったくなくて、たまたま紹介いただいて
見に行ってきました。

ここにもっとずーっといたい〜!って思ってしまった。
なんだろうこの感じ。きれい。
雪景色なのかもしれないし、夕暮れなのかもしれない、
そう、行ったことないけど居たことあるような。
妙に安心できる空間。なぞ解きのような言葉。
イメージが瞬間的に広がる。
森下典子さんの「日々是好日」(これもご紹介いただいて)
読ませてもらったんだけど、あるシカケをほどこされた
とても制約された場所で行為を無心に行うことで見えるもの
(茶道の世界観)
(自然界のエレメントと一緒になる)
にも通じるものがあるような気がした。

感覚的なものを感情が全く入る(すきのない)
幾何学や力学に裏打ちされた周到さで
感じさせてくれるってどういうコト?

地球に杭を打つというのは
自然の摂理の想定外のことで、
巨大プロジェクトだと尚更多くのひとの命がかかっている
そこにある厳しいシバリは想像できる。
自然界の中の適材適所を練りにねって
そんじょそこらにない空間なんだけど、
適材適所。
やっていないことをやるからには絶対の確信や勇気が相当いる。
強靭なテツガク。縦横無尽のアタマの中。

会場のメタルとくさりを組上げた
氷河のような滝のようなビルはどうやって組んだんでしょ。
by dudu05k | 2010-03-10 19:05