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うつわのかけら

ルーシー・リー展

たくさんの人々が観に来ていた。
宣伝効果も大きいのかもしれないが
やきものの展覧会にしては
若い世代の方が多かった。

器をみているんだけど
なんかみんな不思議な花をみているみたいな表情してた。


最初にルーシー・リーさんを知ったのは
草月会館での展覧会の図録を当時通っていたやきものの
教室の講師の方に見せていただいた。
この展示の仕方や本の装丁もいい感じだった。
やきものを作るということを体験してまもない頃。
残念ながら展示は見逃したけれど、
(あ、好き、きれい。いいなあ。やきものって面白いんだ)
っていうとても新鮮な感動。
ディーテールの複雑な質感にストンとした流麗なフォルム。
(こういう人になりたい)
誘惑ともいっていいですよ。
本当は手なんか届かない方なんだけど
どこか親近感を感じさせてくれるものもあった。
短絡ですが。。
身体のどこかが反応してしまったように思う。
あれから20年くらいたっちゃった。


ヨーロッパの食文化はやっぱりナイフとフォークで
基本的な器のバリエーションが日本よりはとても限定されている。
お皿、重ねるスープ皿、それを人数分。大きなサラダボウル、
お箸の国の人からするとね。わりにきっぱりしていた。
そこで美術工芸品、芸術、もしくは職人シゴト(pottaly)のカテゴリー。

ルーシー・リーの眼差し。
制作の方法その手順は
性に合っているかどうかに重点を置いている。
素焼きをしない行程も
その時たまたまだったのがうまくいったから
その方法を採用していたというお話。
じゃあ効率よく乾かすシステムを
考えるあたり、とても工夫されています。
(よく乾かさないと化粧土や釉はのらない)
それも鉄板、お好み焼きみたいに下からガスをあてて
っていうのも面白い。
なんかとても合点がいくんです。
「いま」を作る目線。
ロクロしごとのリズム。
その流れを殺さないような
作業にこだわったんじゃないかなあ、と。


Ekocaの福地さんは一緒に行った○○さまから
「こんなにたくさんの人が見に来ている。アナタも頑張りなさい。」
って言われましたよ〜(笑)って。
(裾野はひろい)
そうかあ。
そ、そうです。
私ももっと頑張ります!



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もう咲いてた。よるがお。
by dudu05k | 2010-06-08 19:51